研究室について

2013-12-13(金)

Computer Vision and Measurement Lab.

計測と画像処理

卒業研究で日本大学理工学部電気工学科 計測工学研究室へ配属となり、石井弘允先生(現名誉教授)と小野先生に師事しました。与えられたテーマはダム建築現場でボーリング孔内を撮影した映像から岩盤の境界を自動抽出し、その傾斜と方向を算出する事でした。

プログラミングと画像処理を手探りで学び、奇麗な対象物ではない"in the wild"での画像計測には悩まされました。講義の時間以外は図書館の書庫に潜って信学論や電学論を読み漁り(当時はciniiもGoogle Scholarも無かった)、面白そうな論文を見つけては実装してテストをする繰り返しでした(その甲斐あってか離散的なSnakesを使った輪郭抽出処理を円筒に適用する手法を考え、全国大会で発表しその後論文になりました)。

博士前期課程に進学してからは主に人が感覚で測っていた物事の画像解析による自動化が主体のテーマを任され、コンピュータ内で完結してしまいがちな画像を扱う分野にも関わらず、"in the wild"な対象物を扱い、実世界への出力が求められる計測の面白さを教わりました。

Computer Vision

その後画像処理の分野は様々な分野と融合して急激な発展を遂げ、今はコンピュータビジョンというコンピュータに「目」だけでなく脳の機能を併せた「視覚」についての研究がさかんに行われています。

そんな「視覚」と計測の分野を融合するような研究を目指してComputer Vision and Measurement Lab.としました。

Category: このBlog