Google Cloud Shellの日本語化(gcc+デバッグ込み) 2025版

2025-07-30(水)

Webブラウザ上でコーディングとshellによる操作が可能なCloud Shell Editorがとても便利。 ただし50時間/週の制限がある。

三の字のアイコンからTerminal->new terminalでターミナルを開く。

機能的にはエディタはVS Codeの拡張機能組込み版みたいな感じで,Shellの方はUbuntu 24.04が動いている。

$ cat /etc/issue
Ubuntu 24.04.2 LTS \n \l

ただし,どちらも日本語は表示は可能でもメニュー等は英語のまま。せめてShellのメッセージやmanを日本語化しようということで,Ubuntuの日本語化の方法を一通り実行。

確認作業

ここで説明している作業を実施しても,セッションが切れると環境がリセットされるが,短時間ブラウザを閉じた程度だと継続してくれている。

locale -a

とやってja_JP.utf-8が存在していれば作業不要だが,入ってない。

日本語化

以下を1行ずつコピペする

sudo sh -c "echo 'ja_JP.UTF-8 UTF-8' >>  /etc/locale.gen"
sudo locale-gen
sudo apt update; sudo apt install task-japanese -y
wget -c https://github.com/gcc-mirror/gcc/raw/releases/gcc-13/gcc/po/ja.po
msgfmt -o gcc.mo ja.po
sudo cp gcc.mo /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/gcc-13.mo
echo "export LANG=ja_JP.utf-8" >> ~/.profile
source ~/.profile

わかりやすいかは疑問だが英語で思考停止する人には良い。

None

分けて説明

localeとしてja_JP.utf-8が有効になっていないので/etc/locale.genファイルに追記し,locale-genで生成する。あとtask-japaneseは日本語manとか。

sudo sh -c "echo 'ja_JP.UTF-8 UTF-8' >>  /etc/locale.gen"
sudo locale-gen
sudo apt update; sudo apt install task-japanese -y

gccの.moファイル(メッセージのローカライゼーションファイル)が無いのでgccのソースミラーから拾って生成する。moファイルは実体と一致しないとダメなので

$ file /usr/bin/gcc
/usr/bin/gcc: symbolic link to gcc-13

で出てきたgcc-11に合わせている。

wget -c https://github.com/gcc-mirror/gcc/raw/releases/gcc-13/gcc/po/ja.po
msgfmt -o gcc.mo ja.po
sudo cp gcc.mo /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/gcc-13.mo

シェルを開いたときにja_JP.utf-8が環境変数LANGになるよう設定して読み込み

echo "export LANG=ja_JP.utf-8" >> ~/.profile
source ~/.profile

デバッガ

拡張機能にExtension Pack for C/C++がある。これを入れるとデバッガ拡張だけ入るので,launch.jsonでデバッガが使える。自動ビルドは出来ない。

まず,「ファイル」アイコンからOpen Folderを選んでファイル置き場を開く。次にエディタで.cなファイルを開いた状態で,"Run"->"Add Configuration"で勝手にlaunch.jsonが出来るが以下のような内容にする。

{
    // Use IntelliSense to learn about possible attributes.
    // Hover to view descriptions of existing attributes.
    // For more information, visit: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [

        {
            "name": "C/C++ Debug (gdb Launch)",
            "type": "cppdbg",
            "request": "launch",
            "program": "${fileDirname}/${fileBasenameNoExtension}",
            "args": [],
            "stopAtEntry": true,
            "cwd": "${workspaceFolder}",
            "environment": [],
            "MIMode": "gdb",
            "setupCommands": [
                {
                    "description": "Enable pretty-printing for gdb",
                    "text": "-enable-pretty-printing",
                    "ignoreFailures": true
                }
            ]
        }
    ]
}

コンパイルするときにソースと同じ名称のプログラムを-gオプション付きでコンパイルする必要がある。たとえばhelloworld.cだったら

gcc -g helloworld.c -o helloworld

あとは左のデバッグアイコンを選び,ブレークポイントを設定しておけば▶C/C++ Debugでデバッガが動く。

Category: Memo Tagged: C Lecture Debian gcc


Apple SiliconなマシンでROS2

2024-07-10(水)

なんやかんやでROS2をmacOSで使えた方が便利なので導入してみる。

None

基本的にはここの手順なのだが

  • SIPは無効にしなくてもとりあえずは動く(?)
  • python3はHomebrewに限らず3.12を入れてるとハマるが3.11ならvenvでも問題なし
  • /usr/local/libに余計なx86_64なdylibがあるとそっちを拾ってくるのでM1登場初期にbrew86を運用していた人は全部消した方が良い
  • 途中でよくわからんがfastcdrでコケるがbuildの中に入ってmake installして再度workspaceのビルドをかけると通る
  • ここで入らないros2関係のインストールはたぶん苦行(cv_bridgeも諦めた …

Category: Wiki Tagged: ROS2 Apple Silicon

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NumPy 2.0

2024-06-19(水)

NumPy 2.0の混入

2024-6-17にNumPy2.0がリリースされたらしく,その前後でpipでのデフォルトバージョンが2.0に置き換わった模様。 依存関係でインストールされる場合にも2.0が適用されるので,今迄動いていた環境をpip -r で再構築しよ …

Category: Wiki Tagged: Python

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WindowsでのオススメのPython環境 2024版

2024-06-05(水)

普通にPython.orgからダウンロードして入れましょうという話。

これまでオススメのPython環境はAnacondaだったもののNavigatorでトラブルが発生するとかなり面倒だったり,condaがいつまでたっても依存関係を解決してくれなかったりとイマイチな状況が増えてきたのと,結局のところpip使わないで済むことは無いのでcondaではなくpipで統一してしまった方が楽だというのが動機でpy.exeの存在が決 …

Category: Memo Tagged: Python Windows

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Google Cloud Shellの日本語化(gcc込み) 2024版

2024-06-05(水)

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$ cat …

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Windows+WSL2でGithubで配布されてるものを試す環境構築

2023-06-21(水)

※この情報は古いです。wikiの方にまとめました

1. WSL2のインストール

Microsoftのサイトの説明に従いWSL2を入れる。

PowerShellを管理者権限で起動して

wsl --install

ここでWSLは既に入っていてディストリビューションがどうこうと出てきたら ```PowerShell! wsl --install -d Ubuntu

としてUbuntuを入れる

```bash
Ubuntu は既にインストー …

Category: Memo Tagged: Python Ubuntu WSL2 Github

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Windows環境でGitとvenvを使ってみる

2023-05-25(木)

前回のWindowsでのPython環境構築をやった続き。

やること

  • gitコマンドを使ってGitHubからソースを持ってくる
  • venvで専用の環境を作って動かす

Gitについて雑な説明

Gitは何かしらのプロジェクトで作成したプログラムのソース(とデータ)を管理するツールで,GitHubはGitに対応したサーバーを提供するサービス。程度の認識でよい。プログラムを作ってる …

Category: Memo Tagged: Python Windows

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